ローソンが店舗内にキーカフェの無人キーボックス端末を設置
2018年1月22日、キーカフェ(本社・カナダ・バンクーバー)の日本法人(キーカフェ・ジャパン合同会社)と株式会社ローソン(本社・東京都品川区)は、「ローソンGINZA SIX店」に民泊用の鍵の受け渡しができる専用キーボックス「Keycafe Smartbox(キーカフェスマートボックス)」を設置しました。両社は、訪日外国人が多く訪れる大都市を中心に、今後設置店舗を拡大していくことを予定しています。民泊に限らず、不動産会社の鍵の引き渡しやカーシェアリングなどにサービスを応用することもできます。
「Keycafe Smartbox」にはキーキャビネットとタッチパネルが備えられています。民泊事業者(ホスト)がキーボックスに鍵を預けた後、民泊の利用客(ゲスト)にアクセス権が付与されます。ゲストにはキーカフェのシステムを通じて、電子メールやSMSでキーボックスの設置場所、営業時間、鍵を受け取るためのパスワードが送られるしくみになっています。ゲストが来店してタッチパネルからパスワードを入力すると、キーボックスを開けて鍵を取り出すことができます。
ゲストが鍵を受け取るまでの全てのプロセスは無人または遠隔操作で行われるので、これまで民泊ホストの頭を悩ませてきた「鍵の受け渡し問題」を解決できるのではないかと期待されています。
キーカフェはカナダ・バンクーバーに本社を置くベンチャー企業です。ロンドン・パリ・ニューヨークを含む主要な欧米の大都市において「Keycafe Smartbox」の運営を行っており、端末の設置場所は500か所に及びます。鍵の受け渡しサービス事業では世界最大手と評価されています。
キーカフェは2017年12月5日に完全子会社のキーカフェ・ジャパン合同会社を設立し、日本進出を果たしました。端末の設備費用や設置費用などはキーカフェが負担するので、Keycafe Smartboxの設置場所を提供するロケーションパートナー側は無料で端末を導入することができます。
導入1号店となった「ローソンGINZA SIX店」は、2017年4月20日に東京・銀座の商業施設「GINZA SIX(ギンザ・シックス)」内でオープンしました。施設内のツーリストサービスセンター「TARMINAL GINZA(ターミナル・ギンザ)」と連携して、一般的なコンビニエンスストアで購入可能な商品のみならず、日本ならではのギフト商品やイスラム教の国々から日本に来た観光客向けのハラルフードなども提供しています。2017年の訪日外国人客が2,800万人を超えていることから、多様化する訪日外国人向けのサービスを重視した店舗運営を行っています。東京銀座は訪日外国人の人気の観光スポットであることから、ローソンとキーカフェとの連携によるシナジー効果の創出が期待されます。