2018年2月16日
倉敷市の民泊条例案
2018年2月16日、岡山県倉敷市が2月定例市議会に提出する民泊条例案の概要が明らかになりました。報道によると、条例案が可決された場合、倉敷市内の観光地として知られる「美観地区(びかんちく)」では年間を通して民泊が禁止されます。倉敷市保健所生活衛生課は、規制理由を「美観地区は観光地であると同時に市民が居住しており、騒音など民泊による生活環境の悪化が懸念されるため」としています。美観地区は観光地であるだけではなく、地元住民が日常生活を営んでいる居住地域でもあります。
美観地区の面積は21ヘクタールです。白壁の邸宅や蔵が立ち並ぶ古い町並みの地域で、1979年には伝統的建造物群保存地区に指定されています。倉敷は江戸幕府の直轄領(天領)だったですが、その時代の面影が今の時代まで大切に保存されています。2016年には、倉敷市で宿泊した外国人観光客は5万人を超え過去最多を記録しました。美観地区は特に人気の観光スポットになっています。
2018年1月25日、岡山県は民泊新法に対して条例で制限は行わないと発表していました。岡山市と倉敷市は県の方針の対象から除かれていたため、2市が独自に条例を定めるかどうか注目されていました。